仕事帰りや旅先で、気になったお店にふらりと入ってみたい。誰かと約束していなくても、もっと気軽に飲みに行きたい。そんな風に「ひとり飲み」を楽しむ女性が増えています。 自由にマイペースに楽しめる、女性のひとり飲みにぴったりなお店をご紹介します。
西荻窪のレトロ酒場『シュウマイルンバ』で、昭和歌謡を聞きながらシュウマイを頬張ろう
※営業時間・定休日・メニュー等が変更となる場合があります。詳細は店舗までご確認をお願いいたします。
西荻窪の街で目を引くレトロな佇まいの酒場『シュウマイルンバ』
個性的でセンスのよいお店があちこちに点在する西荻窪の街。
ぶらぶら散歩しているだけでも次々と素敵なお店に出合える、JR中央線沿線でもひときわグルメ感度の高い街です。
そんなふうに、どこへ行くともなく街を歩いていたある日、ふと目に飛び込んできた『シュウマイルンバ』の看板。
ポップな書体で『シュウマイルンバ』と描かれた赤い店名と、古い木枠の窓が印象的なお持ち帰りコーナー。
何このお店、かわいい…。
今ではすっかり見かけなくなったガラスの木枠の引き戸が、醤油でじっくり煮締めた煮物のような味わい深さを醸し出しています。
『シュウマイルンバ』というあやしげな店名と、レトロ感たっぷりの外観が気になって、吸い込まれるように入店。
店内も昭和レトロな雰囲気があふれています。足を踏み入れた瞬間、かわいさと懐かしさが絶妙にミックスされたインテリアに思わずテンションが上昇。
オープンキッチンに面して奥に長く伸びるカウンター席があり、おひとりさまでも居心地よく過ごせそうです。
昔のレコードや郵便ボックス、蚊やりブタ、米びつなど懐かしいアイテムが飾られ、古木をふんだんに使ったノスタルジーで温かみある空間。
店内を見渡していると、いろいろ気になるものを発見して楽しい。
昔はどこの家庭にもあったダイヤル式の黒電話機も現役で活躍しています。
ここ『シュウマイルンバ』は、2020年9月にオープンした居酒屋。店内にディスプレイされた小物や雑貨は「古いものが好き」というオーナーの天田政俊さんのコレクション。入口や内装も、店のスタッフと一緒に自ら作り上げたのだそう。
蒸したて熱々の焼売は、ひとり飲みにうれしい全種類盛りも可能!
お店のイチ推しメニューは、店名にも掲げている焼売。
「餃子と焼売は町中華の定番人気メニュー。餃子の専門店や餃子居酒屋はたくさんあるけど、焼売をウリにした店はあまり見かけないですよね。それで、焼売でお酒が飲める店をやってみたいと思ったんです」と天田さん。
肉・山椒・海老・カニの焼売を1つずつ盛り合わせた「焼売盛り」。テイクアウトも可能
せいろで蒸し上げる熱々の焼売は「肉焼売」「山椒焼売」「海老焼売」「カニ焼売」各600円(4個入り)の4種類。
どうせなら全種類食べたいという人には1種類ずつの盛り合わせも可能。これなら、ひとり飲みでもいろいろな味を楽しめます。
ひき肉の旨味とタマネギの甘味がギュッと凝縮された焼売はお酒を誘う味。みじん切りにしたくわいの食感もアクセントになり、からし醤油を付けて食べると、さらにおいしさ倍増!
熱々ジューシーな焼売にはもちろんビールも合うけれど、オリジナルのお酒「自家製ルンバサワー」480円もおすすめ。
ハチミツやレモンを漬けた紹興酒を、ソーダで好みの濃さに割りながら飲めます。ちょっと濃い目で飲みたいとき、炭酸多めで爽やかに飲みたいときなど、お酒の濃さを自分で調節できるのがうれしい。中の紹興酒はおかわり(350円)も可能。
そして、このノスタルジーな空間でかかる音楽は歌謡曲。
LPレコードを1枚ずつ選び、店内のプレイヤーでかけるというこだわりが素晴らしい。
レコードのコレクションは70~80年代の王道の歌謡曲から、今ブームが再来しているシティポップまで幅広いラインナップ。
中原理恵に吉田日出子、大瀧詠一、ユーミン、須藤薫、チューリップなど、大人には懐かしく若い人には新鮮なミュージックが流れています。
ちなみに『シュウマイルンバ』という店名は、1961年の西田佐知子の大ヒット曲「コーヒールンバ」にヒントを得たのだそう。
そういえば、西荻窪北口の『サレサイドサカエ』も、同じく店内でレコードを流すスタイルでした。
西荻ではレコード酒場が流行っているのかも?!
山椒やパクチーを効かせたお酒に合う創作中華メニューが充実
さらに、焼売以外にもお酒が進むおつまみや一品料理が充実。
中華料理の定番「酢豚」や「麻婆豆腐」を始め、ひとひねり加えたオリジナルメニューが魅力です。価格も一品500円前後のものが多くリーズナブルなのもうれしい。
「ザーサイと山椒のマカロニポテトサラダ」500円は、居酒屋メニューの定番「ポテトサラダ」と「マカロニサラダ」が合体したような一品。
マヨネーズ味のポテトサラダにマカロニのくにゅっとした食感、ザーサイの塩気と歯応えが不思議とマッチしています。添えられたリッツクラッカーにのせて食べても◎
「ニラタマトマト」600円は、町中華でおなじみの「ニラ玉」のイメージを覆すオムレツ仕立て。
中は半熟に近いふわふわとろとろの卵、ニラのシャキシャキ食感とトマトの酸味が絶妙で、お酒はもちろん白いご飯にもよく合いそう。
「鶏白レバーたまりしょうが醤油漬」480円は、濃厚でねっとりした鶏レバーとプリプリの鶏ハツに醤油ダレが染みてお酒がすすむ味。これは紹興酒が合いすぎる!
外はカリッと&中はジューシーで冷たいビールやサワー系にぴったりな「鶏ナンコツチーズ春巻」1本350円。
パリパリの皮の中に包まれた軟骨入りのつくね、とろけるチーズの押し寄せる旨みがたまりません。
「とんごろいわし揚げ」580円は、一般にはあまり流通していない「トンゴロイワシ」の素揚げ。
あえてウロコを残して揚げており、サクサクしたクリスピーな食感が面白い! 添えられた塩と山椒を付けて、頭からまるごといただきます。ビールはもちろん日本酒に絶対合いそう。
週末はランチや昼飲みもOK! 西荻散策の締めにひとり飲みを楽しもう
なお、ランチタイムには「焼売定食」や「ラーメン定食」「日替わり定食」税込各1100円を提供しています。
「焼売定食」は焼売4個(肉、海老、山椒)に温野菜、麻婆豆腐、小鉢、玉子スープ、ライスと盛りだくさん
定食のごはんをおかわりしたところ、なんとご飯に麻婆豆腐がトッピングされて登場して驚きました。なんというサービス精神!
ちなみに、お昼はAMラジオが流れていることが多いです。
入口右手の壁に掛けられた黒板「3月の行事予定表」の片隅には「焼売はよくコネるべし」との言葉が。店主・天田さんの焼売への愛がじわじわと伝わってきました。
この黒板を眺めながら「バウムクーヘンの日」「ドラマチックデー」「マフィアの日」など、1カ月にこんなにいろいろな記念日があるのか…と、雑学を身につけながらのひとり飲みも可能。
ちなみに、週末や祝日はお昼からの通し営業なので、昼飲みも楽しめます。
懐かしい昭和の歌謡曲を聞きながら自慢のシュウマイを楽しめる西荻散策の締めにおすすめの一軒です。
-
-
シュウマイルンバ
シュウマイルンバ
-
-
-
-
東京都杉並区西荻南3-8-19
-
-
JR西荻窪駅 南口より徒歩4分
-
-
2,000円~3,000円
-
-
定休日 月曜
-
-
営業時間 17:00~24:00/土日祝 12:00~23:00
更新