おとぎ話の世界で富士山を食べる!?
『小楽園 TEA SALON
& BOUTIQUE』
代々木上原にオープン!
ココロやカラダにストレスをため込みやすい現在。目の前の出来事から逃げたいときってありますよね。そんな人にぴったりの「ちょっとだけ現実逃避できる小さな楽園」が誕生しました。
店名はそのまま『小楽園 TEA SALON & BOUTIQUE』。場所は小田急線の代々木上原駅と代々木八幡駅の間くらい。ピンク色の個性的な外観が目印です。
「桃源郷の土産物屋」をイメージしたという店内は異国情緒あふれる空間。
テーブルや壁に描かれた絵や、レトロな雰囲気のソファ、アジアっぽさ感じさせる照明など、日本でもない、中国でもない、どこの国にも属さない、摩訶不思議な世界観が広がっています。
お店を手がけたのは、クリエイティブスタジオ『KLOKA(クローカ)』。飲食店の設計・デザインをはじめ、フードアートのプロジェクト・演出など幅広い分野で活躍。
『銀座三越』ではチョコレートでできた惑星をその場で削る「The Chocolate Cosmos by KLOKA」や、体験型テーマパークのような「カップケーキファクトリー」、からくり人形がチョコレートを届けてくれる「the SMALL UTOPIA」などユニークなフードアートで注目を集めています。
昨年には『伊勢丹新宿店』の地下1階「和菓子フロア」のポップアップショップで販売した「山菓子」が話題になったので、知っている人も多いのでは。
「山菓子」とは、日本の実在する山々をそのまま手のひらサイズにしたお菓子のこと。リアルな見た目は、まるでジオラマのようです。
実はそれもそのはず、『国土地理院』の実際の地形データを使って型を制作。さらに本物の山の稜線を忠実に再現。精細な仕上がりになっているというからびっくり。
「小さなものを愛でる」、日本の雛文化に着目したと同時に、「飛行機の窓から見た景色の中の山をかじってみたいという衝動に…」とは『KLOKA』のアートディレクター・矢島沙夜子さん
「山菓子」を切り分けると、地層のように「ガナッシュ」「スポンジ」「果実やナッツ」が重なるレイヤーケーキになっています。
さらに、それぞれの「山菓子」には、その地方の厳選した特産品をプラス。その山をイメージした風味と季節を表現しています。
今回オープンした『小楽園 TEA SALON & BOUTIQUE』では、「山菓子」を中心に、オリジナルの「おこし」など和洋折衷のお菓子と、台湾茶や2種のショコラショーなど、こだわりのドリンクを販売。
もちろんテイクアウトだけではなく、併設するティーサロンでのイートインも楽しめます。
それではメインとなる「山菓子」からご紹介しましょう。
ラインアップは『伊勢丹新宿店』に登場した「桜島御岳(夏)」「利尻山(冬)」「由布岳(秋)」「大室山(晩春)」「八丈島西山(夏)」の5品のほかに、グランドオープンを記念して、日本が世界に誇る名峰「富士山」を新たに発売します。
これまでよりも、ひと回り大きなサイズと特別仕様の化粧箱が、目を引きく存在です。
■「静岡県・山梨県/富士山(春)」(4,860円/イートイン 4,950円)
標高3776メートルを誇る日本最高峰の「富士山」。優美な藍色と浅葱色の山肌を崩すと、山頂からは苺をたっぷり使用して、桜の塩漬けを練り込んだ、見た目もかわいらしい桜色のガナッシュが顔を出します。中段には小豆を敷き詰めた抹茶のケーキ。その下に春の訪れを感じる桜の葉のガナッシュを重ねています。山底には特産物として、静岡の抹茶を使ったサクサクのクランチチョコレートが山を支える構成です。
■「鹿児島県/桜島御岳(夏)」(3,450円/イートイン 3,520円)
香り豊かなパッションフルーツに鹿児島名産の黄麹仕込みの芋焼酎をほんのりきかせた夏味のガナッシュ、桜島の夏が口の中に華やかに広がります。小豆と抹茶のケーキを中段に重ねて、山底はサクサクの抹茶クランチチョコレート。抹茶のほろ苦さにパッションフルーツの酸味が絶妙にマッチする夏味の「山菓子」です。
■「北海道/利尻山(冬)」(3,450円/イートイン 3,520円)
雪の積もった冬の「利尻山」。ラム酒に漬け込んだ自家製レーズンのガナッシュに、オホーツク海の塩をきかせた、冬味の「山菓子」。中段には小豆とココアのケーキを重ねています。山底はミルクチョコレートのクランチ層。隠し味に利尻の昆布粉をほんのひと振り。山頂にはクルミが潜んでいて、春の訪れを待っています。
■「大分県/由布岳(秋)」(3,450円/イートイン 3,520円)
紅葉の美しい秋の「由布岳」をイメージ。紅茶のガナッシュに、生姜、桂皮、丁子(クローブ)、そして大分県の柚子を少々。スパイスのきいた和風チャイのような味わいです。山頂付近には砕いた栗が隠れています。中段には小豆とココアのケーキを重ねています。最下段はクレープ生地を練り込んだサクサクのミルクチョコレートです。
■「静岡県/大室山(晩春)」(3,450円/イートイン 3,520円)
山頂には静岡の抹茶に桜の塩漬けを入れたガナッシュ。「大室山」の春の野点(のだて)をイメージしています。中段には抹茶と小豆のケーキ。山底は抹茶のチョコレートのサクサククランチ層を重ねています。ほんのり香る桜の葉の香りがまさに日本の春。ぽってりした形がかわいらしい「大室山」。ちょうど新芽が山を覆った晩春の姿です。
■「東京都/八丈島西山(夏)」(3,450円/イートイン 3,520円)
東京でありながら、まるで南国のリゾート地の伊豆諸島・八丈島の夏をイメージしています。名産の八丈レモンを使用した爽やかな香りのホワイトガナッシュに、コリアンダーシードを少しプラス。中段の抹茶と小豆のケーキのほろ苦さがレモンの酸味と良く合う夏味の「山菓子」です。山頂付近にはローストペカンナッツを忍ばせています。
食べるのがもったいないほどの美しい見栄えの「山菓子」。キレイに切り分けたいところですが、力強く崩しても、自然物らしい姿になって、それはそれで面白いです。
食べる前だけでなく、食べている途中の崩れたヴィジュアルまで絵になる新しいお菓子でもあります。
また「山菓子」をさらに小さくした「雛山」も発売。こちらは前述の5種の山を味わえるボンボンショコラです。
■「雛山(5個セット)」(3,780円)
山好きの人や、ミニチュア好きの人への手土産にも最適。噛むとパリッと割れるチョコレートのシェルも、それぞれの山の稜線によって直感が異なるところも特徴です。
■小楽園のおこし」(1,950円 ※テイクアウトのみ)
オリジナルのおこしが入ったお菓子缶です。ひとつずつ丁寧につくっています。みたらし風味の甘しょっぱいカリカリがクセになる「小楽園のおこし」。黒胡麻をまぶした香ばしい3種のキャラメリゼナッツ。柚子胡椒風味のかりんとう。梅とニッキと抹茶の味の金平糖を詰め合わせています。
併設するティーサロンでは、お菓子と一緒に味わいたいドリンクも用意。「金萱茶(きんせんちゃ)」「高山烏龍茶」「蜜香烏龍茶」といった台湾茶をはじめ、「クラシック」「アステカスパイス」の2種の「ショコラショー」、和のスパイスをきかせた「和風チャイ」などラインアップも豊富。
そのほかにも「コーヒー」から「ウイスキー」、「スパークリングワイン」までそろえます。
まるでシルクロードから極東の日本に辿り着いた贈り物のような食器も、あえて時代や国、文化をミックスして提供。たまに『小楽園』のからくり人形がおもてなしに出没することもあるかもしれないとのことなので、お楽しみに!
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